賠償責任保険2-対物賠償責任保険
■対物賠償責任保険とは
対物賠償責任保険は、対人賠償責任保険とともに、任意保険の中の「賠償責任保険」に属する保険の一つで、相手の財物への損害に対して賠償責任を負った場合に補償してくれる保険です。
自賠責保険では物に対しての補償は全くありませんから、相手の車や建物、ガードレールや信号機などの物への損害に対しては、この対物賠償責任保険で補償することになります。
■対物賠償責任保険も無制限が望ましい
物的損害の賠償額は、人的損害に比べそれほどの額を請求されることはないと思いがちですが、それが意外にもかなり高額になる場合もあるようです。
例えば、昭和60年、呉服や洋服・毛皮などの積荷が被害に遭った物損事故で請求された賠償額は26,135万円、平成3年、パチンコ店舗が被害に遭った物損事故での賠償額は13,580万円、また、平成4年に起きた電車が被害に遭った物損事故では、11,347万円が賠償請求されています(損害保険料率算出機構「交通事故高額賠償判決例(物損事故)」(平成20年度)より抜粋)。
事故の対象物が信号機や踏切などの公共の施設の場合は、賠償額が高額になる可能性が高く、物損事故で数千万円も請求されることも少なくないようですから、対人賠償責任保険と同じように、やはり無制限の補償をつけておくことがオススメのようですね。
■対物賠償責任保険の補償範囲
対物賠償責任保険は、目に見える物的損害だけでなく、物を壊してしまったことによって間接的に起こる損害についても補償の対象になっているようです。
例えば、運送会社のトラックと衝突してトラックを破損させた場合、トラックの破損修理代はもちろん、本来ならそのトラックが走ることで得たであろう利益に対しても補償される訳です。店舗に衝突してしまった場合も、その店舗が売り上げたであろう金額が補償の範囲に含まれるのです。
目に見えない部分だけにどれほどの額を請求されることになるか見当がつかず、事故の相手によっては、相当の額を賠償しなければならないこともあるのだそうです。
この点からも、対物賠償責任保険は無制限の補償額を選んでおくのが安心だと言えますね。
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